ユニバーサルデザインの考え方を学ぶ
本書はユニバーサルデザインについて、その製品評価の方法を中心に、概念、デザインのノウハウ、会社への定着を解説した本です。
本書ではPPPと呼ばれるユニバーサルデザイン達成度を測るガイドラインを中心に、ユニバーサルデザインとはどういうものか学び、ユニバーサルデザインの原則に則って注意点を考察していきます。そして、ユニバーサルデザインとはただデザインだけの問題ではなく、企業とユーザーが対話をする土壌であると捉え、企業全体への浸透、ユーザーとの対話の徹底、そしてそのノウハウを提案しています。
本書を読めばユニバーサルデザインの概念やその一般論については、だいたい分かるようになると思います。特にユニバーサルデザインを会社のプロジェクトとして取り組む場合には、本書から得られるものは多いはずです。しかし、具体的な品目の事例はあまり掲載されていないので、実際に製品開発に踏み込んだ段階では、個別に他の文献等をあたる必要があると思います。
全般的に抽象的な内容ですが、ユニバーサルデザインについて基礎的な事項をしっかり学べます。本の全体をユニバーサルデザインの思想が貫いていて、読みやすくデザインされている点もよいと思います。
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